
3月27日に新宿紀伊國屋サザンシアターで行われた【第2回紀伊國屋レーベル名画祭】。
『犬と猫と人間と2』のプレミア上映と、上映後には宍戸大裕監督、飯田基晴プロデューサー、糸井重里さんによるトークイベントが開催されました。
ご来場のみなさん、ありがとうございました。
監督からの映画祭レポートをお届けします。ぜひご覧ください。
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「時代は変わる」宍戸大裕
3月27日。雨降る夜、新宿紀伊國屋サザンシアターで『犬と猫と人間と2 動物たちの大震災』のプレミア試写会を行った。上映後には糸井重里さん、飯田プロデューサー、僕との3人で40分余りトークをさせてもらった。2月の試写会に続いて今回が2度目の視聴となる糸井さんが、素敵な感想を聞かせてくれた。花冷えのなか、胸は熱くなった。
震災から2年が経つ。
世間には「風化」という言葉が浮かんできた。その風は、映画界にも吹いている。
「震災を扱った映画は、人が入らない」―
ほとんど定説化してしまっている日本の映画の状況だ。「震災もの」というだけで敬遠されてしまう。この作品にとっても、その風潮は例外ではない。例外でないどころか、映画の内容は大震災を生きぬく動物たちと人々の物語。タイトルにもずばり「大震災」と明記してしまった。敬遠される条件を揃えている。この日のプレミア上映会も、400名定員のところにお客さんは177名。席には空席が目立った。
『犬と猫と人間と2 動物たちの大震災』。
この映画は、被災した動物たちとそれを支えて生きてきた人々のことを、まだ知らない方にこそ届けたい、そして一緒に考えてもらいたいのだ。ともに生きる命のことを。
どうしたら届けられるのか?
糸井さんはこう話してくれた。
「僕の年になるといままで当たり前だったことが当たり前じゃなくなるということをいっぱい見ている。カッコ良かったことがカッコワルイことになったりする。人はカッコイイ方に流れていく。時代は変わるということに期待して良いと思う」。
時代は変わる。その確信を持ちつづけて歩んでいくこと。
糸井さんに励まされた気がした。
震災映画は人が入らない。原発事故は日一日と遠くなる。いまこの瞬間も、世界に放射能をまき散らしているというのに。
だが、期待して良い。時代は変わる。
製作や上映活動を通して、震災以来たくさんの人と知り合うことができた。
はるか前から動物を守る道を歩んできた人、震災に直面して活動を始めた人、みなそれぞれに想いを持ちながら出来ることに取り組んでいる。その人々の力を借りて、この映画を全国に届けること、それが僕の役割だ。
時代は変わる。この映画を、必ずあなたのもとにも届けたい。
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⇒宍戸大裕監督ブログ「振りさけ見れば」
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