1/13(日)に『犬と猫と人間と2 動物たちの大震災』完成記念上映会が行われました。
たくさんの方にご来場いただき、本当にありがとうございました!
ご覧いただいたお客さんだけでなく、当日もお越しくださった出演者のみなさん、ボランティアスタッフとしてお手伝いいただいたみなさん、映画に関わったすべてのみなさんに感謝申し上げます。
飯田プロデューサーが舞台挨拶のなかで、「“映画”は製作者によって誕生しますが、育てていってくれるのは、見てくださった方おひとりおひとりです。」とお話していましたが、本当に完成したこの日からが再びスタートになります。
見てくださった方、これからご覧になる方、みなさんと一緒に『犬と猫と人間と2 動物たちの大震災』を育てていければと思っています。
飯田プロデューサーが、上映会について、いただいた映画の感想を
ローポジションブログに書いてくださっております。ぜひ、ご覧ください。(ー下記転載ー)
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飯田です。
1月13日に行なった、「犬と猫と人間と2 動物たちの大震災」完成記念上映会、おかげさまで盛況でした。
映画に登場してもらった方々からも終了後にご挨拶いただき、とても印象に残るものでした。
当日の運営を手伝ってくださった方々、ご来場下さった皆様、本当にありがとうございました。
作品が仕上がったのは、なんと前日でした!
あまりにギリギリでちっとも褒められた話ではありませんが、最後まで精一杯粘って作ったという自負だけはあります。
予約を取らず当日受付のみとさせて頂いたので、混乱も予想されましたが、皆さまご入場頂けてホッとしています。
さて、何回かにわけて、当日の様子や感想などお伝えできればと思いますが、まずは映画を観てくれた小学生の感想を紹介します。子どもたちがしっかり事態を見つめ、理解していることが伝わる、嬉しいものでした。
長くなりますが、ぜひお読みください。
以下、娘さんたちの感想と、お母さんのYさんのひと言です。
・小学三年生の娘の感想
「取り残された犬や猫の話、牛を一生けんめいたすけた人たちなど、いろいろなことが出てきましたが、その中でも一番牛のことが心にのこりました。
さ いしょ牛は、もとの小屋でうえ死にしたりしていました。あとでたすけてくれる人があらわれたから、うえ死にせずにすみました。でも国も県もダメと言ってい ました。どうしてお金のことばかり考えるんだろう。命のことをお金になるとかならないとかで考えるのはおかしいと思います。お金にならなくなったから、ころしていいっていうのはおかしいと思います。2番目に心にのこったのはコロスケのことです。がんばってかいぬしがひなん場所につれてきたのに、「犬は入れ ちゃダメ」と言われ、外の鉄のぼうにつなげましたが、犬はつなみで死んでしまいました。ひなん場所の人が考えて犬を入れてくれればよかったのに。かいぬし が「外につながなければよかった」と思っているなんて・・・次、もしつなみがくるようなことがあっても、犬と人をはなし、犬だけむしするようなことはしてほしくないです。人も動物も同じ命なのに、なんでぜったい死ぬようなことをしろというの?と思いました。」
・小学5年生の娘の感想
「この映画で特に心に残ったのは、警戒区域に残された牛の話でした。牛舎に残った牛を一生けんめい世話をしている人は、もともと犬猫の保護をしていた人でした。でも苦しんでいる牛たちに出会ってしまったのでほっておけず、世話をしているそうです。もともと牛の世話などしたことのない人が一生けんめい牛のため にがんばっている姿に感動しました。でも「世話なんてどうでもいい。どうせ食べられる、死ぬ運命なんだから」という人もいるそうです。そんなふうに言うのはひどいと思いました。
うえ死にしたたくさんの牛たちもかわいそうだったし、庭につながれたままうえ死にした犬や猫の死体もたくさん出てきました。ちょっとこわかったけど、本当にこんなことになっているんだと思ってしっかり見ました。つながれたままおいていかれた犬たちはとてもかわいそうだけど、原発事故で急にペットを置いて逃げ ろと言われた飼い主をせめることはできないのかなとも思いました。原発事故さえなければと思います・・・
そ れからコロスケのように、避難所に入れてもらえずに死んでしまった犬や猫は他にもいるんじゃないかと思います。飼い主にとっては家族の一員なのに、入れてもらえず、目の前で流されるなんてどれだけ辛いだろうと思います。こういうことが起きた時に、学校や避難所などは、もっと動物に対してのことも考えてほし いと思いました。今もまだ、警戒区域などで辛い思いをしている動物は今もまだいるんだと思います。そういった動物たちや、飼い主とはなればなれになってい る動物たちが、1日も早く元の生活にもどれるようになるといいなと思いました。」
(Yさん)
「悲惨な死体の映像などは、入れない方がいいという意見をよく聞きますが、うちの娘は「これが本当にあった姿なんだ」としっかり見ていたし、「気持ち悪い」とかいうのではなく、「こんなかわいそうなことがおきちゃったんだ」と感じたようです。」
なにが大切なことなのか、本当に子どもたちから教えられているような気がします。
もう一点、さきほどFAXで小学5年生の男の子の感想が届きました。