登場人物

出会った人々

津波の犠牲となった犬と猫はどれほどいたのか?

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東北3県の沿岸自治体、45ヶ所へ問い合わせ、28自治体から回答があった。
しかし、犠牲数は把握していないとの回答が半数を占める。
犬の犠牲数を合計すると3,490匹。だが正確な数はどの自治体も把握しておらず、この数字は犠牲となった犬たちのごく一部に過ぎない。猫の犠牲にいたっては、すべての自治体で不明だった。

警戒区域内にはどれほどの犬と猫がいたのか?

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この区域の犬の登録数は5,800匹、犬の登録率は全国で推定57%  ※1
この割合から推定すると、区域内に犬は少なくとも1万匹はいたと思われる。
猫の飼育頭数は、全国的に犬より少し低い程度の数である。震災前、警戒区域内には犬と猫が少なくとも2万匹は暮らしていたのではないか。

※1 ペットフード協会による飼育数調査と、厚労省が出している犬の登録数から算出

警戒区域内で保護された犬と猫の数

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◎2012年10月までの保護数
・行政の保護数
 882匹 (犬429匹、猫453匹)
・民間の保護数  ※2
 5,814匹 (犬2,977匹、猫2,837匹 )

実際には、未回答の団体やこちらで把握できなかった団体や個人のボランティアも多数の動物を保護している。また民間の保護数には、他の避難区域で保護された動物も一部含まれている。

※2 民間の保護数は58団体へ問い合わせ、36団体からの回答をまとめた。(回答率62%)

警戒区域内の家畜動物

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震災後、警戒区域内に取り残された家畜動物は、多くが餓死、または殺処分された。しかし、およそ900頭の牛が生き残っていた。